マーキスは頻繁に凛に会いに言った。
そのたびに笑顔で話し掛けた。
初めは毎日に疲れ反応が無かった凛も、マーキスが来ると話を聞くようになった。
数か月すれば、片言ながらマーキスだけに凛から話すようになった。
そんな矢先に、審議が急展開を見せた。
騎士団のトップであり絶対的な権力である大元帥が動いたのだ。
普通、大元帥は騎士団の中でどんなもめ事が起きていようと顔を出さない。
身元が知られる可能性が高いからだ。
元帥、本部長だけがその人物を知っている。
大元帥はヴォルドール、マーキス、その他の元帥を大元帥室に呼び、研究の禁止を命じた。
同時に、ヴォルドールの騎士団追放も言い渡した。
加えて、この件に関する一切の発言を騎士団に禁止したのだ。

