マーキスがそんな凛の存在を知ったのは、凛が研究室に捕えられてから3年してからのことだった。
もともと、道端に捨てられていた凛を拾い騎士団に連れてきたのはマーキスだった。
凛、と言う名もマーキスが付けたものである。
普通、聖職者として拾われた子供は6歳まで生活班の元で過ごし、6歳からは初等教育と聖職者としての訓練をすることになる。
凛もそうなると、マーキスは思っていた。
だから、凛がどのような状況に置かれているか知ったマーキスは怒りに震えた。
子供は研究の対象ではない、と。
マーキスは真っ先に研究の責任者、つまり、この研究の指示者の元へと向かっていった。

