そんな年はかない子供を置く環境ではないところから出られたのは、6歳頃であったろうか。
だが、次の環境こそが凛にとっての地獄のようなものだった。
ある日、一人の男が部屋とは呼べない空間にいる凛の前に現れた。
彼は部下に命じ、凛をそこから連れ出した。
それから風呂に連れていかれ、髪を整え、今までに見たことの無いきれいな服を着させられた。
そして、ある部屋に連れていかれる。
今までの石造りの空間と同じ建物内にあるとは想像もできないような、まるで実験室のような整えられた部屋だった。
壁が白い。
複雑そうな機械が並べられている。
幼かった凛には、これから何が起こるのか想像もつかなかった。

