扉を開けると長い廊下がある。
その両サイドに扉がいくつかあり、洗面室やトイレ、小さな個室へと繋がっていた。
廊下を進むと正面に扉がある。
広すぎるほどのリビングに繋がっているのだ。
半開きになったその扉からは、光が漏れだしていた。
どうやらその部屋にマーキスはいるようだ。
凛は扉に近づいていった。
すると、次第に光だけでなく音も漏れだしていることに気付いた。
どうやら誰かと会話しているようだ。
盗み聞きなどするつもりは無かった凛は、再び出直そうと思い、立ち去ろうとした。
だが、思わぬ言葉が聞こえてくる。
「…凛はどうするの?」
マーキスの声だった。

