夕方、凛は伝言を伝えたゴーレムを連れて自室を出た。
すでに日は落ち、大きな窓からは満天の星が見えた。
エレベーターを使い、マーキスの自室まで行く。
マーキスの自室は14階にあり、7階の凛の部屋よりもはるかに広い。
小さい頃はよく遊びに行ったが、最近はあまり行かなかった。
なつかしい思いが込み上げてくる。
マーキスの部屋は白を基調とした清潔感の溢れる部屋である。
扉の前まで来た凛はノックするかどうか迷った。
小さい頃はノックなどお構いなしに乱入していた。
今更ノックなど妙に恥ずかしいと思った凛は、結局ノックをせずに入った。
いつものことだから、マーキスも怒りはしないだろうと思っていた。

