聖職者


本部の自室に戻ると、一機のゴーレムが待っていた。

何だろう、と思い近づくとどうやら伝言を預かっているようだ。

凛は集中して左手の平に力を集める。

そして、握りこぶし大の球体に形を整えた。

凛の力の色は銀のため、とても眩しく輝いている。

凛は開いている右手を使い、その中にゴーレムを入れた。

これは、ゴーレムの録音機能に記録された伝言を聞くための作業である。

重要な伝言は本人しか聞けないように鍵が掛けられている。

その鍵を外すために力を使うのだ。

ゴーレムを力で満たすと鍵が外れる仕組みになっている。

任務でもないのに、鍵を付けるほど重要な伝言とは何だろう。

もしかして、慎と京さんが送ってくれたのかな、と凛は淡くはかない期待を抱いた。