聖職者


「…まさか」

凛は驚きのあまり目を見開く。

レイはにっこりと笑った。

人間でなければ魔獣でしかない。

しかも気配がない。

気配がない魔獣はBランク以上。

この子供はBランク以上の魔獣?

見た目は子供だが、魔獣は殺して食べた人間の数だけ成長する。

異例だが、ありえない話ではない。

凛は考え付いた正体を言おうと口を開いた。

だが、そのタイミングを見計らったかのようにレイが先に言葉を言う。

「さぁて、僕はそろそろ帰ろうかなぁ♪」

レイはくるりと向きをかえ歩きだした。

「待って!あなたもしかして…」

「その答えは今度会ったときに聞くよ」

レイは後ろにいる凛に背を向けたまま言う。