聖職者


「僕が普通の子供に見える?」

そう言われた凛は、まじまじと子供を見た。

身長は凛よりも少し低い。

身体は細身だ。

可愛らしい顔つきに、ふわりとした華やかな服。

文句の付けようが無い女の子のようだが、本人いわく男の子。

どこから見ても普通の子供だった。

「普通の子供じゃないの?」

凛は疑問を投げる。

「そう見える?なら、お姉ちゃんも修業が足りないねぇ」

違うの?

まさか、魔獣なわけないわよね。

気配さえ、全くないし…

そこまで考えて、凛ははっとした。

一つだけ、この子供に当てはまるものがある。

その正体を考えた凛は、背中に冷たいものが流れるのを感じた。