聖職者


「大丈夫よ!」

マーキスはへらへらと笑いながらそう言った。

李楼はため息を吐いた。

一度言い出したマーキスを止めるのは至難の業なのだ。

確かに、聖職者として魔獣を狩らなければならない。

だが、元帥としても新たな聖職者を探さなければならない。

他の元帥たちが過労死しないだろうか、と医療班長は考えた。

「…では、お願いします」

まさに苦渋の決断と言った顔で、李楼はついに折れた。

「任せて!」

反対にマーキスは終始笑顔だった。