聖職者


「え?」

凛はびっくりして目を開く。

だが、李楼が作業を止めることはなかった。

数分後、ソファの周り、半径1メートルだけきれいになった。

だが、半径1メートルを越えると見るも無残な書類達がいた。

「さぁどうぞ」

李楼はさわやかな笑顔でソファに座るよう、凛とマーキスに促した。

凛とマーキスは一度顔を見合わせ、意を決したようにソファに向かって歩きだした。

二人がソファに座ると、李楼はミルクティーを入れた。

凛は手渡されたミルクティーを一口飲む。

やっぱり李楼が入れたミルクティーはおいしい。

「おいしい!」

マーキスも満足そうに言った。