聖職者


三人は何も言わず、扉の前に立ち尽くしていた。

本当にお通夜のようだ。

はたから見たら、かなり奇妙な光景である。

だが、幸いなことにこの扉の前を誰かが通ることはなかった。

やがて、カチャッと音を立てて扉が開く。

医務室にいた医療班員が開けたのだ。

「あの・・・、着替え終わりました」

三人は一度顔を見合わせ、中に入っていった。