聖職者


「いったいどんなゲームなんです?」

京介が聞く。

「ルールは簡単です。この三人の中で、誰が一番多く駒をとるか競うんです」

夢の中の凛は京介に説明をする。

「その駒と言うのは?」

京介が再び聞いた。

だが、凛はそれに答えず微笑んでいるだけだ。

「そ〜だよ、駒がねぇじゃん」

慎も突っ込んでくるが凛はまたも答えず、逆に二人に聞き返した。

「参加しますか?」

「ん〜、まぁ参加してもいいか」

慎が言う。

「では僕も参加します」

京介も言う。

「じゃあ二人共参加と言うことで」

そう言うと凛は席を立つ。

物事は確実に実際と違う方向に進んでいく・・・