聖職者は世界各国にいる。

そのほとんどが家族をもたない、孤児の出身だ。

当然、彼らは家を持っていなかった。

はるか昔、それを哀れに思った一人の神父が、彼らに家を与えた。

それが漆黒の騎士団の始まりである。

今では、聖職者は必ず騎士団に登録しなければならないと言う決まりがある。

はじめはイタリアのヴァチカンにしか本部はなかったが、今ではいくつかの支部も世界に点在している。

聖職者はそこで生活しているため、中には騎士団を「ホーム」と呼ぶ者もいる。

騎士団という組織は、「大元帥」をボスとしている。

大元帥とは世界のあらゆる国の政治に対して影響力を持っていると言われる。

しかし、定かではない。

大元帥の正体を知るものは「元帥」と「本部長」だけであり、その秘密は漏らせば処刑されるからだ。

「元帥」とは大元帥の次に継ぐ地位である。

元帥は5人いて、世界をまわり聖職者を探しだす役目を担う。

大元帥は定かではないが、元帥は聖職者だ。

その正体もはっきりしている。