聖職者


Bランクなど、自分達二人掛かりでもかなわない。

その時、突然レイが京介に言った。

「ふふふっ、心配しないでぇ。僕もヒロもCランクだよぉ」

「!!」

京介はまるで心をよんだかの様なレイの言葉に驚いた。

「面白い反応してくれるね、お兄ちゃん。僕が心をよんだと思ったの?」

「っ!!」

当たっている。

「そうだよぉ。僕は心がよめるんだ」

レイは楽しそうに笑った。

「魔獣が心をよめるのか?!」

慎はまたも叫んだ。

心がよめる魔獣がいるなんて聞いたことない。

「へぇ〜、聞いたことないんだぁ。ま、僕達は特別な魔獣だから仕方ないんだけどね、ヒロ」

「おい、あんまりバラすな」

「え〜、いいじゃない。けちぃ」