「ここはジャック元帥が殺された場所でもあるし、もしかしたら魔獣が出るかも知れない」
京介は茂みに埋もれながら作業をする探索班員を眺めながら言った。
「そうだな・・・」
慎も頷く。
その後、二人は何も語らず、ただ作業を続ける仲間を見ていた。
どれくらいそうしていただろうか、異変は突如起きた。
「うわあぁぁぁあ!!」
闇夜を切り裂くような悲鳴があがったのだ。
「なんだ!?」
慎は自分の隣に置いていた刀を掴み、悲鳴が聞こえた方を振り返った。
そこには、先程まで作業をしていた探索班員が血を吹き出して倒れていた。