「…だから
 いちいち紹介しなくていいって。
 あ、俺の彼女の綾乃」



夕翔が出てきて言った。





…この前連れてきた彼女、


その子じゃなかったよね???




まぁ、口出しはしないけどさ。






「あの、お母様!!!!」




綾乃ちゃんが言った。




「…はい??」





「夕翔と結婚させて下さい!!!」






「お前、バカじゃねぇの???」




夕翔が、あきれたように言った。





「…あは…は。
 頑張ってね…(苦笑)」




あたしはそう言って、部屋に戻った。






…多分夕翔にその気はないな。






あたしは、密かにそう思った。