――その時 前に、彩乃がいた。 「………彩乃」 思わず名前を呼んでしまい、 彩乃が振り返った。 「…え?…あ、夕翔…」 昨日のことが気まずくて 俺らは目を合わせたまま立ち止まる。 「あ…あのさ、 今から話しあるから… ちょっといいかな???」 彩乃が言った。 「今から?別にいいけど…」 「じゃあ、行こ」 俺は彩乃に付いて行った。 ――この時 俺も彩乃も気付いてなかった。 綾乃が 影から俺らを見つめてることに…。