―その時



「…何やってんの?母さん、父さん」



そう言って夕翔が来ていた。



「夕翔ッ//
 いつからいたの!?」



「さっきだけど~」



はずかしい…


リアルに恥ずかしいんですけど…。





「じゃあ~
 俺学校行くわ」



その言葉に反応したように


また夕莉が来た。



「えっ…
 夕翔もう学校行くの?!
 待ってよぉ~!!」




「待たねえよアホ!!」




その光景を見て


あたしと大翔は顔を見合せて笑った。




―この時は知らなった。




家族でこんなふうに

笑い合っていられるのは





この時までだったってこと…