根本的な考えが全く違う瑠菜は、大雅が何に対して不機嫌なのか全く理解できずに話をすすめる。
『でねー。最初なんて蒸しケーキが蒸されなくって堅かったり、パリッパリだったりしたんだけどね。何回も一緒に練習して上手く作れるようになって・・・。しかも、省ちゃんってお坊ちゃまでしょ?だから、それが始めての料理なんだッ!』
まぁ、最終的に作りすぎておなか壊しそうになったことは言わない。
でも、それまでの過程は
あたしと省ちゃんの大切な思い出であって
そして、かけがえの無い時間だったから。
だから、省ちゃんに食べさせたの。
これからの時間を・・・そのときみたいに充実したものにしてほしいから。


