恋もよう


「まぁ、お前だから言うんだけどさ。」

最初にそう言った遼の横顔はどこか険しくて。
ゲームに視線を戻して、小さめの声で話し始めたが、ゲームの画面は止まったままだ。

周囲から見れば、小さな声だし、俯いて喋っているから会話していることもわからないだろうが…


二人の間の空気はかなり重く刺々しいものになっていった。