恋もよう


──蓮がコーヒーを手に教室に戻った頃、既に光達の姿はなかった。

いなくなっていることに、空いたような気持ちとモヤモヤ渦巻く気持ち。
自分の感情を持て余し、食べ終わってゲームで遊ぶ遼にも苛立つ。

──何でそんな平然としていられる?
そりゃあ、いつもの電車の時間だったら、あんな風に怯えることもなかったかもしれないけど。
それでも、



…彼女、なんだろ?お前の。