「オレのは別〜。補・充。」
そう言ってまたパンにかぶりつく遼に、蓮は呆れ顔。
蓮も毎日購買のパンか、コンビニなのには理由がある。
一度母にお弁当を持たされたが、教室で開けることのできないような弁当だったのだ。
だからそれからは弁当はいらないと言い切ってある。
確かに毎日パンも飽きてはくるが、『あの弁当』を広げるよりはマシだ。
…と、昼休みで賑やかな教室にまだ新しい制服の女子が恐る恐るといった様子で入ってきた。
視界に移った姿に、そちらに視線を向けるといたのは、光…とその友達らしき女子。
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