「ど、どうぞ」 あたしは部屋のドアを開ける。 「大人っぽい部屋だね?」 それが奏君の第一声。 そう、あたしの部屋は、 黒・白・赤を基調とした、 とても大人っぽい感じの部屋。 大人になっても使えるように、 飽きのこない、シンプルな造り。 もちろん、ギターも、赤。 奏君、同じやつの黒だったから、 被らないで良かった。