その後、俺達は墓掃除の疲れがでたのか早めに寝ることにした。
今日も昨日同様、同じ部屋に三人。
眠たいのに寝れない。
いくら目をつむっていても変化がない。
原因は分かってるが、たくさん有りすぎて対処方法がわからないんだ。
左右に顔を向けると、気持ちよさそうに寝入った双子がこっちを向いてる。
この視線まがいの嫌悪感も原因の一つだ。
「グッ…」
誰かの足が俺の腹に振り落とされた。
危うく声を出しそうになったぜ。
そっと体を起こして見てみると、紗耶香…ではなく静香の足だ。
退かそうとして起きてしまったら変な誤解をされて紗耶香の強烈な攻撃を受ける羽目になる。
それだけは避けたい。
原因を抱えたまま仕方なく体を倒した。
「うぅ~ん、痛いよぅ。」
「その言い方止めてくれ。」
しまったぁぁ!
つい、普通に突っ込んでしまった!
俺のポジションに紗耶香の頭があるのを知らず、背中で押し潰そうとしたこっちにも責任はある。
そんな事よりポジションを無くした俺は寝る場所を探すため、そっと部屋を抜け出した。