「…来るなら来い。」
「キャ~!!」
ちょっと雌馬の鳴き声が羨ましく思える。
「なめるなっ!うぉらららっ!」
巨体を揺らし、走る姿はまるで転がる肉団子だ。
砂埃が立ち込める中、激しさを物語る鈍い音だけが聞こえる。
「なぁ、僕達も加勢しないか?」
「いや、下手に手を出すとかえって邪魔になる。さっきの奴は慣れてるみたいだったからな。」
周りを見渡すと、飼育係のオッサン達が職員室側で傍観していた。
俺達には何がどうなってるのかさっぱり分からん。
分かってる事といえば、無能な教師達と好奇心旺盛な馬達がいる事、あと、カリスマ的存在の赤髪がいてショートしやすい脳みそを持つ猿ゴリラが檻から脱走した事、それだけだ。
数分後、潰れた肉団子を睨みつける赤髪の姿がみえた。
「お、おい、あいつあんな化け物をしとめちゃったぞ。」
「みたいだな。なっ、手を出さないで正解だっただろ。」
安心してると、赤髪はこっちへ歩いてくる。
「ヒィイイイ~!」
異様なオーラを感じたのかコケ頭はビビって広いグランドを走り回る。
「…怪我はないか?」
「あ、ああ。大丈夫だ。」
予想外の言葉に戸惑ってしまった。
「キャ~!!」
ちょっと雌馬の鳴き声が羨ましく思える。
「なめるなっ!うぉらららっ!」
巨体を揺らし、走る姿はまるで転がる肉団子だ。
砂埃が立ち込める中、激しさを物語る鈍い音だけが聞こえる。
「なぁ、僕達も加勢しないか?」
「いや、下手に手を出すとかえって邪魔になる。さっきの奴は慣れてるみたいだったからな。」
周りを見渡すと、飼育係のオッサン達が職員室側で傍観していた。
俺達には何がどうなってるのかさっぱり分からん。
分かってる事といえば、無能な教師達と好奇心旺盛な馬達がいる事、あと、カリスマ的存在の赤髪がいてショートしやすい脳みそを持つ猿ゴリラが檻から脱走した事、それだけだ。
数分後、潰れた肉団子を睨みつける赤髪の姿がみえた。
「お、おい、あいつあんな化け物をしとめちゃったぞ。」
「みたいだな。なっ、手を出さないで正解だっただろ。」
安心してると、赤髪はこっちへ歩いてくる。
「ヒィイイイ~!」
異様なオーラを感じたのかコケ頭はビビって広いグランドを走り回る。
「…怪我はないか?」
「あ、ああ。大丈夫だ。」
予想外の言葉に戸惑ってしまった。



