「三角折りぐらい出来るさ。それに長い間座ってたから換気扇の効力が発揮されただけの事だろ。不思議じゃないさ、ほら、早く行こうぜ。」
「まぁ…いいわ、静香が紅茶入れて待ってるから行きましょ。」
なんとか危機を乗り越え、美味い紅茶にありつけた。

「ご馳走さん、んじゃ俺はもう帰るよ。」
「待って。」
「何だよ!痛てぇだろ?放せよ!」
「いいから座って。」
手首をもぎり取られるかと思った。
「何がしたいんだ?チェーンは掛けるし、便所に入ってきて抱きつくし…グハッ!」
「いつ私があんたに抱きついたのよっ!静香が誤解するような事言わないでよ!」
「お、お姉ちゃん…」
「違うわよ!こいつが脅かしてきたから胸ぐら掴んだだけ!」
「痛てて…そうだ、俺は胸ぐらを掴まれてキスを迫られたんだ…ガハッ!」
「信じやすいんだから変な事言わないで!あ"ぁ"~もぉ!ややこしぃぃぃ!その話は後!それより真也。今日はウチに泊まっていきなさい!」
「嫌だ。んじゃ!」
「泊まれって言ってんのよ!」
「分かっ…たから…手を…放してくれ…首がもげる…」
脅迫ともとれる姉貴の説得で渋々、泊まることになった。