最初に会った時、俺が『そんな頑固だったら嫁に行けねぇぞ。』と言うと、『うるさいわねっ!そんな事…分かってるわよ。』と女らしい表情を浮かべて落ち込んだ。
だから今回はこいつの女の部分を引き出して怯ませれるか試してみようと思った。
「お前の目を見て話してもいいんだが、恥ずかしいんだよ。お前は平気なのか?それなら俺の目を見てくれ。分かるはずだ。」
言葉で攻めた後、ジッと見つめ、熱い視線でトドメをさす!
自由を取り戻す為ならどんな嘘でもついてやるさ。
「ちょっと…えっ?そ、そんな見つめられても…」
怯んだっ!
やっぱりこいつには熱い視線だけでトドメがさせないかぁ。
ならば、これでどうだっ!
「ちゃんと見てくれ。紗耶香。」
「そ、そんなの急に言われたって…でも…別に嫌いじゃないわよ…」
ん?なんだ?この展開は。
俺が告ったようになってるけど…やべぇ…どうしよう。
チラッと周りを見渡すと、柴神の目つきはつり上がり、野神は黙々と飯を食ってる。
妹の静香は頬を赤く染めてビックリしてる。
もう、道は一つしかない。
殴られる覚悟で捨て身の行動にでた。