「寝起きにカレーはキツかったなぁ。それにしてもお前、よく食うなぁ。」
「当たり前だーい!唐揚げ好きなんだも~ん。」
「んじゃいっそのこと唐揚げにしてもらえよ。ここならデッカい鍋ぐらいあるだろ。」
「死ぬわっ!てか、食いにくくなるような事言わないでくれるぅ!!」
「何でもいいから早く食っちまえよ…ぬわっ!」
天罰だ。
バカをおちょくった挙げ句、うっとうしくなって流したから罰(ばち)が当たったんだ。
「やっと見つけた!探したんだぞ。…お前、変な頭しているな。」
俺の肩に腕を乗せたままコウにいちゃもんをつける野神。
「初対面なのに変な頭とは失礼だろっ!最悪、変わった頭にしてくれない!?その前に誰だよ!」
「あぁ、すまない。私は市原の友人の野神だ。お前は雑草だろ?」
「色だけで決めつけるの止めてくれない!僕は山崎って名前があんだからっ!」
「やっぱり雑草だったのか。」
「疑うなよ!もしかして入学式の時、笑ったのは草だと思ったからか?」
「当たり前だ。きっとハルもそう思ってるだろう。」
「ヒィイイイ~!走りたくなってきたから走ってくるわ!」
相変わらず変な奴だ。