そのノリで帰ろうとした…が、理由があって帰れない。
「あのさ…靴ヒモ踏んでんだけど、放してくんない?」
「最後まで聞いたら放すつもりだ。安心してくれ。」
「脅迫か?脅迫してんのか?俺はちょっとクソしに行こうとしただけだよ。早く放さないとここでするぞ?」
「出そうになったら言ってくれ。脳みそまで蹴り上げてやるから。」
「マジでできそうだから辞めとくよ。その代わり柴神が行き過ぎた行為をしようとしたらお前が止めろよ?」
「分かっている。ただ、あいつはストーカーじゃない。好かれようと女らしくなるだろうが、決して笑わないであげてほしい。いつもは異性に手加減しないんだが、キミには手加減し過ぎていた。私から見ればじゃれているようにしかみえなかった。だから手を引っ張ってあんな行動ができたんだろうな。」
「俺も手加減してると分かったんだ。だから本気をみたくて怒らす為に抱きついた。てか、お前にまで迷惑かけて悪かったな。」
「そうだったのか…いや、迷惑とは思っていない。こうして話せる男子が欲しいと思っていたから丁度よかった。これからは好きに呼んでくれ。」