「聞きたいならあんたからよ。」
「そうだな。俺は市原 真也だ。よろしくな。」
「私は姉の下川 紗耶香(しもかわ さやか)で、あっちが妹の静香(しずか)。こっちこそよろしくね。」
「一つ聞いていいか?まさかとは思うが、その制服って…。」
「私達、蜩ヶ丘高等学校に通ってるの。それがどうかした?」
入学そうそう停学になった俺は自分の制服がどんなやつだったかさえ覚えてなかった。
「そうか。因みに何年生か教えてくれないか?」「私達は1年生。」
「私達?お前…ダブったのか?ぐふぉっ!」
「違うっ!私達は双子なだけ!今度、調子に乗ったら殴るからね。」
もう既に殴られてた。
パンチの速さもピカイチだ。
その後、美味い紅茶とシュークリームをご馳走になって家へ帰った。

布団に寝転がって今日を思い返してみた。
暴力的な女は初めてだった。
その部分を直すと可憐な女の子になれるのに勿体ない。
妹はモジモジしてるイメージがついたが、頭の良さそうな感じがプンプンする。
正反対の姉妹って意外とうまが合うんだろうな。
そんな事を考えてる内に寝てしまってた。