「アハハハッ！告白なんて出来なかったよ。その人は私を怖がってたから遠くから見てるしか出来なかった。毎日その人に会える日を夢みて通い続けた。雨の日も台風の日もずっと…。その人は私と違う中学だったから待ち伏せした時もあった。一回だけ追いかけたけど、男の人の足にはついて行けず、家に入られてしまったの。おかげでその人の家が分かったんだけどね。」
イジメられる原因と過去の謎が分かった。
俺が中学生の時、帰りに校門で違う制服の女の子が立っていた。
俺が横ぎろうとした時、腕を掴まれ、『つっかまえた～。』と、不気味に囁かれた。
俺は手を振り切り、全力疾走で家へ逃げ帰ったんだ。
でも、それからずっと家の前の電信柱に息を潜めてこっちをみてた事があった。
間違いない、こいつだ！
俺は確信を得る為、相手の名前を聞いてみた。
「てか、そいつの名前覚えてるか？」
「もちろん！笹西 真也(ささにし しんや)って人だよ。」
やっぱり俺じゃねぇか！
今は両親が離婚して母親の姓を名乗ってる。
その前は笹西だったんだ。