「はぁ!?何でそうなるんだよっ!」
「口答えしたお前と仲のいい草吉は強制参加!紗耶香と静香は来ないと飯ないぞ。後の二人はどうする?」
「私は嫌だ。」
「はい、“嫌だ”は却下。お前も強制参加だ。」
「ウチはバイトやから無理やわ。」
「バイトなんて休んじまえ…とは、言えねぇから仕方ない。じゃあ、来る奴らは時間・場所など娘達に聞いてくれ。」
「オッサンの車で行くんじゃないのか?」
「甘えんな!帰りだけは送ってやる。」

こんなやり取りがあって今に至る。
電車を嫌う理由は何かあるんだろうが話してくれなかった。

別荘に着いて休む暇もなくオッサンに呼び出された。
「いいか男子諸君、ここでは魚を捕らなければ飯が食えない。自分の思うように魚をゲットしてくれ。」
「ちょっと休んでからだったら駄目なのか?」
「何ぃ!?休むだぁ?そんな甘い考えのままではポセイドンの餌食だ!」
「疲れて弱った体で川に入る方が危ないだろっ!第一、ポセイドンって海の神様じゃねぇのかよ!」
「川だって海の一部だ。最終的に海へ流れて行くんだからな。」
石に片足を置いて格好つけるほどの言葉じゃないと思いつつ、無視して捕獲へと向かった。