着替えを終え、空腹を満たす為にキッチンへ。
「おはようございます。朝ご飯は何が良いですか?」
「キョン、時計を見てみな。コイツは遅刻という犯罪を犯そうとしてるんだ。そんな奴には魚肉ソーセージと握り飯を持たせて早く追い払え。」
キョンさんの優しさをオッサンがキャッチし、すかさず握り潰した。
「キョンさん、やっぱり休み時間に食堂で食うからいいや。」
「聞こえません。それにもう、作っちゃいましたから早くこれを持って行きやがれです。」
「あ…ありがとう。」
相変わらずサラッと暴言を吐く人だ。
ソーセージとおにぎりを鞄に詰め、急かされるまま学校へ向かった。
朝礼が始まるまで後、10分。
走れば間に合うかもしれないが、くだらない時間の為に何でしんどい思いをしなきゃなんねぇんだ。
ゆっくり歩きながらさっき渡されたソーセージを食べ始めた。