町の片隅で~ファーストストーリー~

「いい?今度この子に触れたら殺すから。」
「何?お前、シスコン?女装してる時点で終わってるのにその上シスコンだなんて気持ち悪くて死んじゃいそうだよ。なぁ?市原。」
「ほら、こっちを見ずに前を見た方がいいぞ。」
「あん?ヒィィィ~!」
障らぬ神に祟り無しって言葉を聞いたことないんだろうか。
「そこまで言うなら望みを叶えてあげようか?ちょっと来なさい。」
「ヒィィィ!助けてぇ~!」
どこに連れて行かれ、どんな酷い仕打ちを受けてるのか分からない。
ただ、時々聞こえる悲鳴で常識範囲外の苦痛を味わってるのだけは分かった。

数分後、ようやく帰ってきたと思えば単純バカがヤバいバカへと姿を変えてた。
「市原、このトイレットペーパーが僕を抱き締めてくれたんだ。そしたらさ、流れ星がヒュルヒュル~って…その後、ブラックホールがゴゴゴゴッだから驚いちゃった。テヘッ。」
全体的に気持ち悪いが、最後のウインクは破壊力抜群だ。
いろんなボディーランゲージで何かを伝えようとしてるんだろうけど、残念ながら何一つ理解してやれなかった。