町の片隅で~ファーストストーリー~

あれから日曜日の時間と場所を何度も言われ、遅刻したら裁きを受ける羽目になるという脅しも聞かされた。

そして、運命の日曜日。
俺は朝っぱらから汗だくで走ってる。
こんな日に限って二度寝しちまったんだ。
待ち合わせ時間まで後、6分しかない。
ゴールである下川邸まで全力疾走しても最低8分はかかる。
裁きを受けるしか道はないのか。
その時、俺を追いかけて走ってくる奴がいた。
「おーい!待てよ!市原ーっ!」
「山崎!何してんだ?」
「お前ん家行こうとしてたんだよ!どこに行くんだよ!」
「付いて来い!そもそもの原因はお前なんだから。」
と、言うわけで山崎を連れてゴールを目指した。

5分後。
「遅い!2分54秒の遅刻…って、何でコケが一緒なのよ。」
「コケって誰だよ!せめて草にして下さい!」
「まっ、いいわ。それじゃあ、雑草は静香の手伝いをしてちょうだい。真也は私に付いてきて。」
俺は不安だった。
ゴリラに連れ回される恐怖もあるが、人喰い草にシマリスを任せといて大丈夫なのだろうか。