「何しやがるんだ!てめぇぇぇ!!」
「お、怒らないって約束したでしょ?ねっ、落ち着いて。ごめんね。」
「分かったよ…ちゃんと謝ったから許してやるよ。でも、どうしたらいいんだ?これ。」
何度、鏡を覗いても首についたキスマークは消えやしない。
まぁ、キスマークと言うよりアザだな。
それにしても今日は休みだから良かったが、明日からどうすればいいんだ。
「なぁ、紗耶香。学校で聞かれたらお前にやられたって…ブハッ!」
「言ったら殴るよ。後、静香にも言わないでよ?ねぇ、聞いてる?あっ!待ちなさい!」
俺は走った。
静香の居るキッチン目指して。
「おい!静香!」
「キャッ!は、はいっ!何でしょうか?」
「お前の姉貴、俺の首にしゃぶ…ガハ~ッ!」
あと少しの所で紗耶香の跳び蹴りが顔面をとらえる。
「静香!気をつけて!あいつ、私を襲おうとしたのよ!」
「えっ…」
「おい!何言ってやがる!信じやすいから嘘を言うなって言ったのはお前…静香、何だその目は。」
両手を広げて姉をかばい、俺を睨みつける静香。
その後ろで舌を出して挑発的な態度をとる紗耶香。
この挑戦、受けましょう!