──────── ────── 「お父様、お母様、おやすみなさい。」 「おやすみ、ミリアルド。」 「おやすみなさい。」 2人のそれぞれの返事を聞き、いつもならまっすぐ部屋に戻る。 だが今日は寄り道をしていた。 姫はたどり着いた部屋の扉の前に立ち、 コンコン 「レイ兄様、ミーアです。」 「入っておいで、ミーア。」 その返事を聞き、ゆっくり扉を開ける。