「それよりね!」 ミーアはその場の空気を打ち消さんとばかりに明るく声を張り上げた。 「私また新しい魔法が使えるようになったの! すっごく大変だったんだから!」 「ミーアは…どうしたいんだ…?」 「え………?」 ミーアの話には構わずにレイは真剣な目をして問うた。 「外に出ることだけが目的なのか?」 と。