でも、男はよけた美咲に再び、刃物を振りかざそうとした。

美咲は、もう怖すぎて足が動かない。

「いやっ!や、やめて。誰か…誰か助けて!」
人通りが少なかったから、まわりは全然気付いてはいなかった。

もう、ダメだ…。