ご主人様は我儘あたし様サマ




こいつは褒めたらすぐ調子に乗るんだもの。


「………ウソつき」

「な、何よ…!」


みるみる自分の顔が熱くなるのを感じる。


「あれ、図星?」


ニヤっと顔を覗き込みながら笑う嵐に、あたしは蹴りを入れようとする。

が、あっさりとかわされた。


「足癖が悪いのは良くないぜ?」

「う、うるさい!」


あたしは腕を組んで精一杯の悪態をついて睨み付ける。


ホント性格悪いのよクソ執事…!