ご主人様は我儘あたし様サマ




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「…なんであんたいるのよ。」

「たまには来たっていいでしょ?」

「……ふん」


着いた別荘に先にいたのは西紀。


「あ、兄さん」

「あぁ、稟。」


もちろん執事役の稟もいる。

…兄弟よね、この二人