「僕は未山嵐(ミヤマラン)。 嵐と書いてラン。」 そう名乗った僕を見たまま、何か考え、そして閃いたのかぱっと顔をあげた。 「み、未山って稟(リン)……」 「稟は僕の弟です。」 まぁ、稟は今は熱が出たとかで寝てるだろうけど。 ここ一週間体調が優れないらしいし。