ご主人様は我儘あたし様サマ




「遅いわよ……」


「これでも早く来たつもりですが。」


会話しつつも、後ろで手を縛る縄を取っていく。


「おまえ何なんだ?」


「これは、失礼。
僕はお嬢様をお迎えに参りました執事です。」


「はぁ?
金はどうした!」


「そんなものございません。」


「なにぃぃ!?」


丁寧な言葉遣いで反撃されればキレざるを得ないわよね〜。

にしても、アイツはあの数の敵にどうする気なのかしら。

ざっと数えて20人は絶対いる。