ご主人様は我儘あたし様サマ




きっと来る。

来なかったら解雇。


あたしのピンチに助けに来れない執事なんかいらないんだから!


はやく、早く……!


「さっさと来なさいよ!バカ執事!!」

「お呼びですか、お嬢様?」


その声に振り返ると。


「バカとは酷いですね。
“有能な”執事がやってきたのに。」

「何それ……バカじゃない…?」


あの執事の姿があった。