ご主人様は我儘あたし様サマ




車は走り、降ろされたのは倉庫みたいな場所。

にしてもボロい……


あたしは椅子に座らされてるけど、手も足も縛られてる。

口を塞いでいたのは、苦しそうにしてみたら取ってくれたけど。


「おいっ!
電話はしたか?」

「はい!
しかし妙なコトを言っていました。」

「なんだ?」

「『そちらには有能な執事が届けに行くから心配ない』とか言っていました。」


執事?

健ちゃんのかしら?


にしても結局役に立たないじゃない。


アイツ────!