ご主人様は我儘あたし様サマ




車は屋敷前に止まり、すかさず扉を開ける。


カバンを受け取り、3歩後ろを歩く。


カツカツとさっさと歩いていくお嬢様を追越し扉を開き、恭しくお辞儀をする。


『おかえりなさいませ、友里様。』

「ただいま。」


一斉に出迎えるメイドたちに一言返す。

そんな人の後ろを再び歩いていった。