「ま、そんな感じに高校もほとんど行かなくて退学。 …だけど俺が18歳になる頃、つまりちゃんと行ってたら高3の10月頃。 健さんと出会った。」 ピクッと友里の肩が反応を示す。 「多分父さんの図らい。 つか、絶対。 いきなり不良に『俺の娘の執事やらね?』とか、どう間違っても言わないだろ?」 丁度、不良でいる自分が馬鹿馬鹿しく思えた頃だった。 そこに必要とされたのがなんとなく嬉しくて、その手を取った。 ………その結果が今だけど。