ご主人様は我儘あたし様サマ




「幼いながらも上から目線で。
まぁ今も変わらないけど。」


「…笑いすぎじゃないかしら?」


今だにくくくっと笑う西紀に冷ややかな目を向ける。


「でも子供の頃の約束なんて、今となってはただの思い出じゃないの。」


「もしかして、時効あり?」


その言葉の意味がわからなくて、は?と顔をしかめる。


「そっか、友里は鈍感だったか。」


ますます意味がわからない。


あたしが鈍感って何よ。