振り向けば、
離れに住む丁稚(でっち)が刀を振り回してきたのだ。


左肩を切られた自分は走った。


屋敷を出て、ひたすら走って逃げた。


命かながら逃げた。

この時ほど仏に願いを請う時はなかった。


しかし丁稚に追いつかれ、背中を切られて死んでいったのであった。









そう、その地は夢で見た草むらであった。


背高い草より、少し頭を出して咲いているひまわりは綺麗であったのを覚えている。。。