「えっ?あ、本当だ!!澪先輩も。いつからいたの?」



ヒョコッと明の後ろから見てくる樹は、やっぱり気づいていなかった…。



「やほ~。」


『よ、よく気づいたね…明。』


「バレバレだから……僕達の教室覗いて、なにしてたの…?」



明の刺さるような冷たい視線を無視して、澪と樹に話しかける。



『さぁ!!ご飯を食べようではないか~!!』


「あ~、無視した。」


『……そんなこと言ってないで、財布を持って来なさい♪』


「……。」



ジトーッと見てくる明にそう言うと、しぶしぶロッカーに取りに行った。